G-ZRD88RV0FB ガイドデビューが怖い?アシスタントで少しずつ慣らす手もあり - 通訳ガイドのオモテナシ奮闘記 by ばるばら

ガイドデビューが怖い?アシスタントで少しずつ慣らす手もあり

アシスタント

ガイド資格とったけどデビューできずにいる人
資格はないけどガイドの仕事をしたい、しかし不安な人

最近よく、このような相談を受けます。

いきなりガイドになる勇気がない人、けっこう多いようです。

最初は簡単な仕事から

ガイドデビューと言っても、もし皆さんが旅行業が未経験なら
旅行会社はいきなり団体やロングのスルーガイドをさせる事はありません。

最初は
「ご夫婦2名様の都内観光一日のみ」
「関西空港のお出迎え」
「ホテルから空港までのトランスファー」

このように少人数で一日単位で終わる仕事なら
しっかり準備して集中してやれそうな気がしませんか?

それでもまだ怖い?

ならばいきなりガイドのお仕事ではなく
アシスタントのお仕事をやってみてはいかがでしょうか?

アシスタントてどんな仕事?

アシスタントとは、観光ガイドまでは行かない
「バイリンガル・アテンダント」みたいなお仕事です。
ガイドさんが出てくるまでもないお仕事です。

以前は観光ガイドは通訳案内士の国家資格が必要でした。
今ではその資格がなくてもガイドはできます。
それでも外国語で誘導くらいならガイドでなくても出来ますよね。

そんな仕事がアシスタントです。
最近はそのアシスタント業務の需要が増えています。

ためになったアシスタントの下積み

私も通訳案内士の資格を取る前は、通訳業とアシスタントをして
気が付いたらかなり実力がついていました。

ただ20年以上前ですからインバウンドは仕事量も少なくて
アシスタントの仕事内容は現在とは違うと思います。

覚えてる限りでどんな仕事をしたかと言うと…

空港でのお迎え
空港へのお見送り
新幹線への乗せこみ
新幹線到着時のお迎え
ツアーデスク
夕食のレストランへの付き添い
JRパス交換時と列車の予約
スポーツの国際大会での誘導
バスの配車確認および添乗

…大体こんな感じです。

最初は個人のお客様から
しかしすぐに慣れて団体意を任されるようになりました。

20年前はインバウンドは今ほど忙しくはありませんでした。
なのでインバウンド特需の現在はもっとお仕事のバリエーションがあると思います。

ガイドとアシスタントは違う

ではアシスタントの仕事内容とガイドとの違いを見てみましょう。
「空港のお出迎えとホテルまでのトランスファ―業務」
私の時代はこれが一番多い仕事でした。

空港で出迎えて、両替などを済ませ
団体のお客様と荷物をバスに乗せて都内のホテルを目指します。

自分はガイドではありませんし、
ガイド料金が支払われてるわけでもありません。
が、お客様のほとんどは私をガイドと思ってます。

バス内でのご案内を頑なに拒否して黙って座ってる同僚アシスタントもいました。
「私たちガイドさんじゃないもん」
「ガイド料金もらってないし」
「ライセンスも持ってないから案内したら違法だしね」

これらはすべて正しいのです。
(当時はガイドライセンスが必要でした)

旅行会社に安く使われてはならない!

アシスタントにガイド的な案内をしてほしいなら
旅行会社はアシスタントではなくプロのガイドをつけるべきです。

また旅行を企画した時にガイドとアシスタントそれぞれの料金を見て
安いアシスタントを選んだのもお客様なのです。

資格のいらない現在、もしアシスタントさんにガイディングの能力があり
きちんとした案内を求めるのなら、きちんとガイドフィーを支払うべきです。

それにアシスタントがガイド的な仕事をしてしまうと
ガイドさんのお仕事を奪ってしまうことになりますし
それは値崩れの原因となります。

安いアシスタントの料金でガイドの仕事をするのは間違ってると思います。

海外では法律で守られるガイドの仕事

ここまで読まれると
「日当が安いからといってお客様を放っておくなんて!」
とか
「やっぱり金か!」
と思われるかもしれません。

が、そういう意味ではないんです。
きちんとした労働の対価を払って下さいということです。

伝統工芸でも、手彫りと機械彫は金額が違いますね。
手彫りは高いのは当たり前です。
「所詮は金か!」とは言いません。
それと同じです。

そこで次に私がアシスタント時代に案内していた内容をご紹介します。
観光ガイドではないアシスタントの範囲で案内できることです。

アシスタントも説明はする

お客様はガイドとアシスタントの違いなど分かりません。
が、日本に到着したばかりで、右も左もわからず困ってるはずです。
最初に会った私に頼りたいに決まってます。

そこで私はお客様には正直に言いました。
ー自分は観光ガイドではないこと
ー出迎えのアシスタントであること
ーライセンスを所持してないので案内は違法であること(当時)

するとお客様は理解してくれました。
お客様の国にも国家資格を持つガイドさんがいるからですね。
そして「君の仕事はわが国ではクーリエと言うんだよ」と教えて下さる方も。

そして私は続けます
「ご理解ありがとうございます。
 なので私は観光や歴史の案内はできません。
 が、皆様の滞在のお手伝い的なお話はさせて頂きます。
 また質問があればなんでもお尋ねください。」と言いました。

アシスタントがお伝え出来る事とは

では私がバス内でマイクでお話しした”観光や歴史以外の話”とはなんでしょうか?

🔹まずは旅程の確認
今日これからのスケジュール
ホテルの注意事項(予め話しておいた方がいいことなど)
本日の夕食(集合時間や服装)
明朝のブレックファストについて
明日の都内観光の集合時間
観光時に持参してほしいもの

※ホテルに着いてからよりもマイクがあるバスの中での方が説明しやすい内容です。
ルームキーを見るとお客様は部屋に行きたがりあまりお話を聞いてくれません。

🔸日本の滞在について
時差
水は飲めるか
通貨と両替
買い物時の注意
消費税と免罪について
喫煙について

※すべてお客様が知っていた方がいいことです。
「トイレも支払いも、日本ではどこでも並んでくださいね」
こんな事一つとってもお客様には有効な情報なのです。

一生懸命伝えることで自分のためにもなる

私はアシスタント時代の後半は、
この空港のお出迎えのお仕事を「ガイドの練習」と思って
マイクを握ってガンガン話しておりました。
2時間しゃべり続けました。

ガイドの日当もらってないのに?と聞かれたこともあります。
が、口から生まれたおしゃべりな性分ですから黙ってられないし
お客さん同士で「きっとそれはこうなのよ」などと間違った会話が聞こえると
ちょっと待った!それは私に説明させて!という出しゃばりが黙っていられません。

そしてその経験は通訳案内士の二次試験の練習になったと思います。

さらに通訳案内士の資格を取って一本目は大手旅行会社のグループでした。
個人客から慣らすとかはなくて、いきなりの団体です。
が、アシスタントで鳴らしてたので全く問題はありませんでした。

アシスタントをしてみたい方は

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同社のアシスタントさんには私のツアーをも非常にお世話なってます。

まずはHPを見て、どんな仕事があるのか見てみましょう。
具体的なお仕事の募集が載ってると思います。
次に説明会に参加して、仕事内容に納得したら面接と登録します。
メールなどでお仕事の募集が送られるので応募する、こんな流れです。

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