G-ZRD88RV0FB ガイドガチャ…。お客様にとって自分はハズレガイドになってないか? - 通訳ガイドのオモテナシ奮闘記 by ばるばら

ガイドガチャ…。お客様にとって自分はハズレガイドになってないか?

通訳案内士


バカンス先で来たガイドさんがよくない。
ガイドガチャ、はずれた~!

私も経験があります。20代だったかな
80~90年代、つまりネットの口コミがない時代です。

仕事の関係で〇〇〇観光のご招待がありました。
某国の人気観光地にご招待とはバブルでしたねえ。

招待といっても大手某ツーリストのパックツアーに
同業者5人で参加させてもらいました。
ホテルもきれいで大満足でした。

来たー!高ビーガイドさん!

現地の空港に着くとホテルには行かず、
すぐに市内観光がありました。
乗合い観光バスに乗せられ2,3か所回りましたが、
その時の日本語を話す現地ガイドさんがハズレ。

あの時代には多かった高飛車な感じですね。

サングラスをかけた40-50代の日系人女性です。
日本人には見えませんでしたがお爺さんが日本人、
つまりクォーターなのでしょう。
日本語は可もなく不可もなく、愛想はなし、
説明は毎日同じ話をしてる感じでした。

客に恥をかかせるガイド

私が彼女を不快に感じたのは、
誰かが質問すると目の奥で嫌な表情をするんですね。
くだらないことを聞くな…という感じです。

回答も、答えになってなく
客「こちらでは●●だと聞きましたが本当ですか?」

そのあとの回答はまったく答えになってないのです。
 「そんな事は下らないことで…」
 「マスコミをバカみたいに信じるなんて…」
といった感じで、まるで
 「いちいちミーハーなことを聞くな」
 「あなた達は私が案内する所を黙って見てろ」
みたいな感じです。
 
質問をした人は何人かいましたが、全員が玉砕。
まるで大勢の前で恥をかかされてるようでした。
事実、途中からはみんな大人しくなりました。

お客様の頓珍漢な質問

私もその後、ガイドになったわけですが、
たしかにお客様は「えっ?」と思うような質問をすることがあります。

が、私は上記の経験から、とりあえずお客様の質問を受け取ることから始めます。

客「日本では○○する時に●●すると聞きましたが本当ですか?」

私「あら、その質問!実は初めてではないんですよ。
  よく聞かれるんですが、私たちも困ってしまっていて、
  間違った情報で広まったのかと思います。
  というのは、まず日本では・・・

また別の時は
私「ああ、それですね、残念ながらそれは中国のお話で、
  日本と中国が混同される典型的なお話です。
  が、日本では誰一人としてそれをしません。
  なぜならば我々日本人のメンタリティとしては・・・

話はそれますが、この最後の「・・・」のところは理論的な説明をします。
「おお、なるほど!」と思わせるのです。

嫌なガイドにならないために…

というのはここを怠ると
「ガイドはごまかしてる、認めたくないんだ」
などと疑い深い人もいて、逃げたと思われます。
一見くだらない質問も、日本の文化をわかってもらうチャンスなんですね。

ここをしっかり説明することにより
お金を払ってまでしてプロのガイドをつけたのと
日本の友人に東京都内を案内してもらったのとでは
全然違う回答を得られた、という結果につながります。

ガイドの表情をお客様は見逃さない

日系人ガイドさんのようにおもむろに嫌な顔をする
これはもう論外ですよね。
ネット社会になってからはこのような人はいなくなりました。

が、一瞬でも「面倒くさいなあ」的な顔をガイドがするのを
お客様は敏感にキャッチするのです。

クレームになるようなことではないのですが
ガイドの評価の一因になるのは間違いありません。

お客様がそれを不快に感じたとすると
長いツアー中、旅行会社の手配ミスなどでガイドがピンチな時に
お客様からご理解やご協力を得られない事にもつながります。

誰も不快にしてはならぬ

いろいろ書きましたが私のツアーに参加したお客様は
気持ちよく旅行をして、よい思い出を胸に帰国して頂きたいですね。

ただでさえ不可解なことが多いのが日本です。
ガイドがいない自由行動の時には不愉快なことをあるでしょう。
なので私の案内中にお客様を不快にすることなど絶対にあってはなりません。

ツアーの運営に支障をきたすお客様もいます。
こちらはまた別の問題になりますので
改めて書きたいと思います。

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