G-ZRD88RV0FB インバウンド業界、コロナからの回復と2023年の集客の見込み。通訳ガイドの需要は? - 通訳ガイドのオモテナシ奮闘記 by ばるばら

インバウンド業界、コロナからの回復と2023年の集客の見込み。通訳ガイドの需要は?

浅草雷門前通訳ガイド

コロナウィルスで大打撃を受けたインバウンド業界と我々通訳ガイド。
2020年3月、業界全体の仕事はゼロになった。

歩けなかった仲見世が、コロナで誰もいなくなった。

しかし2022年10月、日本政府の緩和措置により、外国人観光客の受け入れが再開し、ビザの取得など面倒くさい条件が撤廃され、また外国のお客様が自由に日本に来れるようになった。

日本政府の緩和措置後・・・

すると私のもとに大手旅行会社からすぐに依頼が舞い込んだ。本年(2022年)10月に2本と11月に2本のツアーだった。10月の1本目は緩和されて直ぐだったので、お客様は国境が開くのを待ち構えていたの事が伺える。

国境が開いて一本目のお仕事で浅草に行くと…、賑わいが戻っていた!

インバウンド復活、長いコロナのトンネルの中でやっと出口の光が見えてきた気持ちだった。

待ち構えたように日本を目指すお客様

政府の英断を待ってたようにお客様が来日して、10月、11月、12月のスケジュールはいい感じで埋まった。が、同時に2023年3月と4月のガイドの予約が私のもとに殺到した。桜のシーズンに向けて各旅行会社がツアーの計画を始めたのだ。バンバン売る気なのだろう。旅程と具体的な日にちは決まってるため、早めにガイドを抑えてしまうという事なのだ。

例えばあるツアーは、3/21に成田到着、3/22より都内観光2日間、3/24日箱根日帰り、3/25新幹線と特急で高山へ移動、3/26高山市内と白川郷観光をした後に金沢へ移動、3/27金沢市内観光して京都へ移動、京都のホテルは到着したらチェックインして終了という7日間のツアーとなる。京都以西6日間は関西のガイドさんにバトンタッチという形式だ。

私はこの依頼に二つ返事でOKした。

というのは京都から始まる別のツアーが上手い具合に3/29に入っていたからだ。中一日のみの休みで次のツアーというのは正直キツい。が、実はこれは桜のシーズンは毎年の事だし、また繁忙期には当たり前なのである。それに1~2月のように暇な月もあるので休息はその時に取ればよい。

2023年の桜シーズンは空前の繁忙期に…!

こうして花見シーズンである3~4月の手帳のページはあっという間にいっぱいになった。

同時に大手エージェントが2023年度の年間のガイド予約をしてきた。主に5月から翌年3月までのもので、団体の募集型ツアーは出発日は決まっているため、年間を通して抑えに掛かってきた感じだ。これはもはや例年がこんな感じである。

が、あまり入れすぎるのも考えものなので5月前半は全く入れずに休息に当てる事とした。3〜4月の忙しさを見れば家がめちゃくちゃになるのは当たり前。旦那の不満が爆発しても困るので少しリセットする期間も必要だ。

早めにガイドを押えたい大手旅行社

人手不足を恐れ早めにガイドを確保する気持ちもわかる。が、一年前も前にガイドを抑える大手ばかりを優先すると、お客様からの受注ベースでガイドが依頼される個人客や、手作り感のある旅を企画する小さいエージェントのお仕事を全く受けられなくなってしまう。

大手ばかりでなく、中小エージェントからも育ててもらった恩を忘れてはならない。

こうして2023年度の年間スケジュールは埋まり、充実感に満たされた気持ちになった。が、もしコロナが再発して政府がおじけ付き、再び国境が封鎖されれば手帳は全て白紙に戻さなくてはならない。

もしコロナがまた復活したら…

パンデミックの再発。あり得なくない。

そうなったらまたコロナ禍で得たサバイバル術を駆使して、どうにか食いつなぐ生活に戻ればよい。

コロナ禍の2年半で通訳ガイドは、例えインバウンドの仕事がなくても死にやしないという事を学んだ。食いつなぎながら、暇な時間は学習や下見、そして自分磨きに精を出せばよい。

大事なのはいつお客様が戻ってきてもいいように情熱を絶やさないということだと思う。