G-ZRD88RV0FB 通訳案内士、地方在住は不利?スルーガイド専門や、スポットガイドという需要も - 通訳ガイドのオモテナシ奮闘記 by ばるばら

通訳案内士、地方在住は不利?スルーガイド専門や、スポットガイドという需要も

通訳案内士

「京都や東京在住または通勤圏内じゃないと仕事ないんでしょ?」最近、通訳案内士を目指す方々からこんな質問を受ける。そんなことはない。お客様のニーズも多様化してるし、繁忙期には人出不足により地方在住にも仕事のチャンスがある。

インバウンドの二大拠点は…

🔸京都、奈良、大阪の関西方面
お客様は京都か大阪に宿泊することが多い。ガイドは関西のガイドを使うことにより、自宅からの通勤となるためガイドの宿泊料が発生せず、ツアー代金はその分安くなる。

🔸東京と関東
お客様は東京都内のホテルに宿泊し、そこを拠点として東京都内、日光や鎌倉日帰り観光、箱根日帰りまたは旅館に一泊など、いずれも関東のガイドを使うことにより自宅通勤となるため、ガイドのホテル代は発生しない。

が、まれにお客様が東京のホテル泊の場合、ガイドも同宿の場合がある。都内のいいホテルに私も泊まれるのだ。が、これは全行程に同じガイドがスルーで着く場合が多い。

関東と関西、周辺の県から通えればOK

関東勤務のガイドさんで、実は首都圏外の栃木県や長野県、山梨県等在住の人も多く、通勤には新幹線等を利用している人がいる。が、残念ながら新幹線等の交通費はガイドの自腹となるようだ。それは関西でも同じことが言える。また宿泊費が出ないことがほとんどなので、自腹で安いゲストハウスなどを利用するガイドさんもいる。

スルーガイド専門の地方在住ガイド

またある友人は東北在住だが、スルーガイドを主に担当している。上京する交通費は自腹だが、成田空港から始まるツアーに付いて日本全国を添乗し、最終日の関西空港までスルーでガイドする。スルーの場合はどこのガイドを使ってもガイドの宿泊は発生するので遠方の彼女も声をかけてもらうチャンスがあるというわけだ。

地方で受ける仕事も増えている

最近のお客様は自立してるため、旅程は多様化してる。以前あるエージェントから「新宿のホテルから松本までお客様だけで移動するので、松本駅で仕事を受けれる長野在住のガイドさんを知りませんか?お願いするのは松本市半日市内観光です」と聞かれたことがあった。同じようなことが高山でも金沢でも起きている。東京からはお客様だけで移動、ガイドは現地の駅のホームからの勤務となるケース、これは意外と需要がある。一度、金沢在住のガイドが見つからず、通勤県内の富山や福井から来ていただくことがあった。

スポットガイドのメリット

すべてのお客様がスルーガイドを希望してるわけではない。行った土地で地元のガイドさんが来てくれる方がいいというお客様も増えている。以前、広島までは自力で行くので広島では是非地元のガイドさんからお話を聞きたいというお客様もいた。

🔹スポットガイドのメリット
ガイドにとっては…
■地元でお客様を受けれるなら仕事が増える
■別の仕事を続けながら一日単位で仕事ができる
お客様にとっては
■旅費の節約にもなる
■地元のガイドの話を聞ける

今の時代、どんなご要望があるかわからない。ということで地方在住のガイドは、その存在を旅行会社に知らせることも大事だと思う。そしてスポットガイドとスルーガイドどちらも出来るようにしておけばそれはその人の強みになるだろう。